このところ、いろいろあって、眠れないと感じる日が多い。頻繁に何かについて考え、悩んでいる。
たとえば夜遅くになって「あとは○○をやってしまえば、それで寝られる」と思った途端に、その○○ができなくなる。あきらかに心理的な問題だ。やらなくてもいいのに、できないから寝られないと思う。そもそもなぜ自分はこういう性格なのかと、余計なことを考えはじめる。
そこで「これは心がポキッと折れてしまう寸前なのではないか、もしや世の中に多いという鬱の手前では」と、毎回同じことを考える。たいていは考えるだけなのだが、何回かに一度はネットで「鬱の診断」と入力し、よくある簡単な自己診断ページにたどり着く。実はこれは認知症になったらどうしようと思ったときと同じ行動なのだが、どちらの場合にもその何回かに一度は、実際に自分の状況を入力してみる。
すると今度は、設問が気に入らない。
鬱だろうと認知症だろうと、設問があからさますぎて「このABCDEから選ばせるなんて、A以外はぜんぶひどい回答ではないか、Aと答えるしかない」と思いながら答えて、やはり鬱でも認知症でも心配ないと表示される。すると毎回のように「この設問は人に希望を持たせようとしてこんな構成になっているのではないか、もっと細かい設問にすれば正確に結果が出るだろうに、やはりウェブでチェックしてはだめだ、自分は大丈夫でなくなる前に、きちんと自分で気づくことができるのか」と、何かに向かって腹を立てる。こう書いていると自分でも匙を投げたくなるが、お読みの方もまた、わたしに呆れるに違いない。
昨日はこんな状態が長引き、夜もなかなか眠れなかったことで家族に迷惑をかけてしまった。それだけは避けたいと思っているのだが、するとまた自分を責めてしまいそうになり、悪循環。
すべて、暑さのせいだ。
古典文学に出てきそうな言葉で、今日のところは終わりにしよう。