節電時の調理については何回か別ブログ「食べる日々」に書いたのだが、そのひとつがフライパンで炊飯。わが家はあの地震の日以降、炊飯器は使っていない。
慣れるまでは、炊飯器の釜にいったんいつもの米と水加減でメモリを合わせてからフライパンに移すといいだろうが(フライパンはテフロンなど焦げつかないものがよいかも)、慣れてきたら、研いだお米をフライパンに入れ、そこに米をはかるのと同じカップで同量の水を入れる。そして、そこにすこしだけ水をプラスして(←古い米の場合は多めに足して)、そのまま水につけておく。
フライパンに蓋をし(上部がガラスなどの「中が見える」蓋がおすすめ)、強火で1〜2分加熱すると、お湯が煮たってくるのがわかるので、弱火にして15分。ごぼごぼという音が止まり、蒸気もあまり出なくなるので、蓋をあけて米粒の形がきちんとしていることを確認したら火を止めて15分くらい蒸し、そのあとほぐす。
(これは2合分の例。量が違うと時間も異なるかもしれない)
具入りや、雑穀あるいは糯米などを配合する場合は、プラスする水をやや多めにしておくとよいかと思う。
わが家ではこのところ、半分を糯米にして山菜や佃煮と一緒に炊くおこわや、雑穀たっぷりご飯、あるいはただの白米など、バラエティーに富んだご飯を楽しんでいる。
それから、わたしが習慣的に作ってきたパンや焼き菓子類だが、東京電力管内でこのご時世では、個人が電気オーブンを頻繁に使うわけにもいかないため、震災後は蒸し菓子や蒸しパン(パン用の発酵生地に具を入れるなどして蒸したもの)をメインにしている。どうしても普通の食パンが食べたいときは買ってくることにするか、あるいはたまになら焼いてしまってもいいものか、大いに迷うところではある。
パソコン類で電力を使っているので、埋め合わせとして洗濯機を脱水以外はほとんど使わないようにした。手洗いの洗濯は、量によっては足腰が痛くなることもあるが、これで筋肉がついてくれたら体にいいかもしれないと、思うことにしている。
早く、多くの人に日常がもどりますように。