先日のバウム集会で、ある参加者が珍しいものを持ってきてくださった。村上開新堂(京都)のクッキー。まさか拝めるとは思っていなかった。
正直なところ、数ヶ月前まで村上開新堂が京都にもあることを知らなかった不届き者だが、レアものだということはじゅうぶん承知している。
東京の店については、少し知っていた。
わたしはかつて東京麹町の英国大使館すぐ近くに勤めていたのだが、辞めて何年も経ってから「村上開新堂って店、あのあたりなんでしょう?」と人に言われて、有名店を知らずに退職していたことに衝撃を受けたのだった…。もっとも、知っていたとしても、一見さんお断りなので買い物はできなかったはず(予約するにも紹介が必要なお店なのだとか)。
さて、話をもどして、村上開新堂(京都)のクッキー。これは新宿伊勢丹の京都展で入手されたとのこと。ありがとうございました。
とにかく、重さにびっくり。そして噂に聞いていた通り、仕切りがなくてクッキーの隙間をクッキーで埋める職人芸! わたしは東京の店のクッキー写真をネットで見たことがあったが、親戚筋にあたり別の店とはいっても、雰囲気がよく似ているものなのだなぁと、感心。
食品ラベルの表示を見ると、意外にシンプルで驚いた。これまでの文章からすでにご存知の方もいらっしゃると思うが、わたしはショートニングなど植物性油脂がはいった焼き菓子が嫌いである。クッキーなどには仕方がないかと(さくさくすることは事実なので)思うこともあるが、自分ではぜったいに入れないし、できれば買う商品にも、はいっていてほしくない。
このラベルを見るかぎり、材料はシンプルで、植物性油脂がはいっていないようだ。感動。
味は上品で、やや固め。クッキーというよりレトロな「ビスケット」に近い雰囲気もあったが、これはわたしが食べた数枚が、たまたまそうだったのかもしれない。
お値段はわからないが、東京の店で一番小さいのが5000円以上と聞いたことがあるので、それ以上であることは間違いない。
参考リンク:
○ 村上開新堂 (関心空間) – 京都の店の説明。
○ 村上開新堂 – 東京の店の公式サイト。