このところ恒例となった、1月2日の新宿初売り。2012年は伊勢丹、翌年は京王、そして今年は高島屋にしてみた。
9時10分ころ、2階のJR改札近くの玄関へ。当日朝に入場整理が行われるのは4カ所と調べてあったので、その中からいつも慣れている玄関に決めていた。
到着すると、けっこう並んでいる。だが新宿高島屋は何百人並ぼうとぜんぜんへっちゃらな広さがあるし、わたしのあとにもかなり人が並ぶことになるだろうが、それは(人の波は)気になっていなかった。それに、おそらく20分くらいは早くは開店してくれるだろうという読みもあったので(これはそうでもなかったが)、寒さの心配もなかった。
なにせ広いので、周囲の人たちと密着して立っていなくてもいいのが高島屋。らくちん、らくちんと思っていたら、どうしてもうしろの楽しい会話が聞こえてきて、心を乱される。
どうも、おそらく声の感じが50代中盤かそれ以降の関西風の女性(早い話が関西のおばちゃん)が、大声で電話をかけているのだが、こんな感じ。
……あんた、どこにおるの? 誰それ(おそらく家族?)はどこそこの口に立っとるで。わたしはどこそこや。はよ見つけに来ぃや。あんたはどこか知らんけど、会えんかったらおいてくで。
それからしばらくして、また電話。
……ここや、ここや、まっすぐこっち来ぃや。
(どうも相手が近づいているらしい、まもなく60代くらいに見える男性が登場)
わたしの背中位置に女性がいるのでそちらは声を聞くしかないのだが、男性は「ややソフトになった渡辺哲」みたいな雰囲気だった。
……ええか、あんたここに来ぃや。わたしが1階の口とどっちが並びやすいか見てくるからな。あんたはここで交代や。
(細かな指示を男性に与えるが、はたして男性はちゃんとわかっているのかどうか、わたしのほうが心配になってしまった)
その女性、さんざん指示を出して「じゃあな!」と去りかけて数歩、そこで足を止め「ここにおるんやでぇ、じぶん!」と、だめ押しして退場。
つ、強い。岩下志麻の映画ならともかく、相手のことを「自分」というの、すごく迫力ある。これ日常会話なんだろうか(どきどき)。
それからしばらく帰ってこないので、どうなったのかと思ったら、渡辺哲に似た男性に電話がかかり、何を買うかが細かく指示されたようで、男性が小声で復唱して、終了。
……強いわ、おばちゃん。ため息出るわ。。。
そんなこんなで、9時55分ころまでそのまま立っていた。少しずつ列が流れはじめ、周囲の期待感が伝わってくる。わくわく、ほのぼのした会話も。
その中には、彼女につきあっているのか福袋が初めてらしい男性が「伊勢丹て福袋あるんだー?」という、初心者丸出し発言もあり、彼女が「あるよー、伊勢丹はねー、すごくてねー」とひとしきり熱心に解説。それをうんうんと楽しそうに聞くそぶりだけ見せた彼氏はツワモノで、話のまとめに「へー、それじゃー、伊勢丹て福袋あるんだー?」といい、彼女はあきれるどころか「うん、あるよー」……このふたりは、けっこう長続きするかもしれないな。
行列って、こういうのが聞こえて楽しいな(笑)。
そして10時00分には、ようやく列がよどみなく流れるようになった。ようやく入店。
わたしは地階のカールユーハイムに福袋があるかと思ったのだが、そこは今年は通常販売のみで(去年は福袋があったらしい)、仕方ないので隣接する普通のユーハイムで焼き菓子の福袋を購入。その他、銘菓百選で「横浜かをり」と「神戸一番館」の福袋、メゾンカイザーのパン福袋(←めちゃくちゃお得だったのに数量がたくさん出ていた)、さらに隣接するビルのタリーズで、今年は5000円のハッピーバッグを購入。
帰宅後に中身を見てみたら、神戸一番館のお得具合が半端ではなかった。横浜かをりもいいのだが、神戸一番館、太っ腹すぎる。。。
(毎年買っている通販の福袋と一緒に画像を掲載予定だったが、そちらは今日は到着しなかったので、画像はぜんぶまとめて明日くらいに、別ブログにて)
翌日追記:掲載しました
メゾンカイザーのパンを買ってしまってから、Peckでも食事パン(量はお手頃)が700円前後で売られてるのを見たり、さまざまなデパートでパンの福袋を見て「ぜんぶは買えない、困った」と、頭をかかえた。とくに最後のほうで小田急ハルクのポンパドゥルで見た福袋1000円は、食パン中心で、普段の食事に使えそうなものばかりで、別の機会だったらぜったい買っていた。
高島屋のほかに寄った場所としては、京王の地下入り口で食品福袋を3000円くらいから数種類販売していた。食品売り場では、わたしが高島屋を出たあとだから10時をとっくにまわっていたはずだが、福袋がまだ売られている店も多かった。ほとんどが1050円。
そのあと、小田急ハルクの福袋を見て(明治屋、カルディ、ポンパドゥルなどを確認)、小田急本館へ。そこではやはり10時をかなり回っていたのに、福袋(1050円くらいの低価格)を売っている店がまだまだあった。
どの店でも、だいたいよく売れているのは1050円。それ以上の金額では、人が躊躇するので、よその売り場をまわってから見ても、まだ残っている。
申し訳ないが今年の作戦が失敗したのではと思うのが木村屋のパン福袋。どのデパートでも1575円だったので同じ商品と思うが、木村屋のように「美味しいけれど雰囲気が庶民派」で、たくさんはいって1575円では、きっと売れないと思う。実際、のぞき見たところ市販されているような個別包装の蒸しパンが、でかでかとはいっていた。いつものパンで1575円より、減らしてもいいから1050円とか、あるいはいっそ、3個くらいしか入れないで525円とかね。それくらいやらないと、木村屋さんは(笑)。来年がんばってー。
来年は伊勢丹にもどる予定。小田急にしようかとも考えたが、あの食品売り場のひしめき合いを普段から経験している立場では、福袋で通路がどうなるのか、想像するのが怖い。来年は伊勢丹にもどり、帰りに小田急に寄ろうと思う。あと364日後なので、がんばって予定を組んでおく(笑)。