陸地に近かった点を考えれば被害者数の意味で前代未聞の規模となってしまった韓国のフェリー沈没事故だが、発生から6日目で、行方不明者の数はいまだ200名以上と思われる。一刻も早い安否不明者の確認と救出作業が望まれるが、ここにきて唖然とする報道。
asahi.com 2014.04.21 → 沈没船対応の施設で記念写真を…韓国政府幹部、解任
なんと、これだけの事故というのに、遺体が安置された施設を訪れた役人が、記念撮影を試みたという。集まっている不明者の家族は激怒し、2時間にわたって抗議したとのこと。
いまのところ、家族らの怒りは船長および運行関係の従事者が先に救出されたことと、救出作業に手間取っている政府に集中している。そしておそらく、超過するにもほどがある積載過多を許したフェリー運航会社にも、それは向けられていくものと思われるが…この段階において、役人のこの「ひとごと感覚」は、どうしたものだろうか。いったい、どうしたらこんなに無神経でいられるのだろう。
たまたまこの役人がどうしようもない人だったと、考えることにしよう。そんな人しか送り出せない役所側のことは、ひとまず、考えないことにしておこう。
(事故の被害に遭われた方々、関係するご家族の方々に、心よりお見舞いを申し上げます)