1970年代にアメリカで放映されていたテレビシリーズを、設定を同じく70年代のままに映画でリメイクした作品。
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わたしはテレビ版のほうを見ていなかったようだ。「昔のとそっくり」と言われてもピンとこなかった。それでもじゅうぶんに楽しめた。
まずスタスキーだが、演じるのはベン・スティラー。コメディ俳優でもあり、映画の脚本や監督もこなす多彩な人物。キャメロン・ディアスの「メリーに首ったけ」の男性といえば、おわかりになる方も多いだろうか。実は「ベン・スティラーそっくりだなぁ」と思いつつ、最初のうちは本人だとは思っていなかった。大まじめでどこか間抜けな刑事役、顔は似ていても顔つきが違うのだ。
少し見ていてコメディ映画だとわかってから、やはりベン・スティラーだと確信した。
とにかく笑える。くだらないというのとはまた違い、よく笑いどころをおさえた映画だ。刑務所の面会シーンでは笑いが止まらなかった。人工甘味料そっくりのコカインというのも見る側の想像通りに使われる。
ハッチ役のオーウェン・ウィルソンは、あまりよく知らないのだが、やはり俳優のほか映画の脚本も手がける人らしい。ちょっともったいなかったのはジュリエット・ルイスだ。もう少し目立つ場面でもあるかと思ったが、残念。
そして、ラストに驚きの登場人物が。
いまに始まった話ではないが、ジャニーズ事務所はネット上に所属タレントの顔写真掲載を認めていないらしい。ジャニーズの誰かが主演するドラマの公式サイトは寂しい限りだ――主演の顔写真が出ていないのだから。
だが、公式サイトなら少しは違うのかと思っていた。
http://www.johnnys-net.jp/
行ってみたが、やはり、写真はまるでなかった。
ちょっと顔と名前を一致させたいだけで、悪用の意図はさらさらないのだが、ネットに写真がないと困ってしまう。熱心なファンなら雑誌を買ったりテレビを録画して何度もチェックするのだろうが、ファンになりかけの人や、わたしのように「ちょっと名前が知りたいだけ」という人間はたいへんだ。ジャニーズ事務所が少しゆるく考えてくれたらいいのにと、思わずにいられない。