August 26, 2004

安さは美徳か?

ネットではasahi.comほかをよく利用するが、実生活では読売新聞を購読している。本日朝刊の中ほどに、クロネコヤマトの意見広告が載っていた。一面をそっくり使っての文字だけの広告だ。

内容をかいつまんで説明すると、ゆうパックがローソンと契約したので自分たちの活躍の場が減ったけれど、今後もがんばっていくというお知らせ。そして、官と民の違いとして、あちら(ゆうパック)はさまざまに優遇されているし独占事業(郵便)も持っているのに、自分たち(クロネコなど民間事業)が開拓してきたコンビニという場に、あとから乗っかるとは何事だという批判だ。

わたしはよく知人らに宅配便を送ることがある。最近少しだけ「ゆうパック」の使用が増えてきていたが、それはおもに「10個を出したらシールが溜まって11個目がタダになる」ということと、重さが重視でサイズにうるさくない料金体系による。つまり、軽くて大きいものはゆうパックが安いのだ。だが秋からはその「重さ重視」から、サイズと重さの両方での料金体系に変更になることは間違いないと聞いているし、ならば以前のようにクロネコ重視でよいかと思っていたところに、この意見広告だった。

もともと、ゆうパックはそんなに信用していない。先日は田舎への荷物で、食品と書いておいたのに妙な遅れが生じた。サービス精神もそんなに感じない。そんなときにこの広告だ。

これまでも、安いからだけでものを考えず、賢い消費者でありたいと思ってきたが、それはおもに再生紙を利用したティッシュやトイレットペーパーなどのことだった(*1)。ここでもう一度、なぜ個人商店はともかく大手の企業や商店が、クロネコなどの民間業者を重要視しているのかを、考えてみるのもいいかもしれない。

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(*1)
再生紙よりパルプが安いからと言ってそちらを選ぶのは、地球資源の面と、外国の安い人件費と木材を買いたたいているという人道的な面と、その両方によって抵抗感がある。リサイクルで高いものを買っているような気がしても、実際には素材や企業理念がしっかりしているところの商品だと、長持ちしたり、つかいでがあったりして、お得感を感じることもあるので、迷っている人は思いきってリサイクル商品を買ってみることをおすすめする。

Mac OSXのプログラム本でお世話になっている掌田津耶乃さんの8月27日のブログで、この問題と郵便局について触れられている。

Posted by mikimaru at August 26, 2004 07:12 PM
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