September 14, 2005

サンダーバードで迷惑メールを事前処理

Thunderbird(以下サンダーバード)で迷惑メールを効率よく消してから、ポストペットなどの別メーラで安心して受信したい人のための覚え書き。これは知人とのあいだに出た話題の派生記事であるため、内容や事例は多少なりとも偏っていることをご了承いただきたい。

わたしはMac OSX版のサンダーバードを使用しているため、メニューの微妙な部分はWindows版ほかと異なる場合がある。その点は、適宜おぎなってお読みいただければ幸に思う。

【1】 ―― 基本の基本 ――

☆ 【1a】 のちに別のメーラで読みこみし直すためのメールアドレスが、少ない場合(たとえば1〜3個など)

とくに難しい作業はなく、「ファイル → 新規作成 → アカウント」で、アカウントを作る。受信メールをサーバに残す設定にしておく。受信したらサンダーバード上で迷惑メールを手際よく削除してから、別のメールソフトで読みこむ。

☆ 【1b】 読みこみし直すためのメールアドレスが、かなり多い場合。

「ファイル → 新規作成 → アカウント」で、必要な数だけアカウントを作ったほかに、そのアカウントにメールが来たら格納するための引き出し(フォルダ)を用意しておくと便利。ここで上記と同様に受信メールをサーバに残し、サンダーバード上で迷惑メールを消す。そして別のメールソフトで読みこむ。


迷惑メールはサンダーバードがある程度までは振り分けてくれるが、残りは受信時にタイトルで判断し、迷惑メールマークをクリックする。すると中を見ることなく迷惑メールとして処理され、同時にサンダーバードもそれを学習していくので、次回から迷惑メールの判断が利口になる。


【2】 ―― 【1a】と【1b】の共通部分を解説 ――

(まず「ツール → 迷惑メールフィルタ」において、迷惑メールが来たらどうするか、ゴミ箱に入れるのか迷惑メールフォルダに入れるのかなどの、お好みの設定をしておく)

☆ 【2a】 アカウントの作成
もし、迷惑メールを事前に削除し、ほかのメーラに渡すこと「だけ」が目的ならば、
(つまり、サンダーバードからメールを出すことがないならば)
送信はどうでもよいので、受信だけはきっちり設定する。

ファイル → 新規作成 → アカウント → メールアカウント → (メニューに従って各自の環境で作成)

(送信サーバの個別指定については、もしご希望があれば【2b】を書くかもしれない)

☆ 【2c】 アカウントの設定
ツール → アカウント設定

細かな設定はお好みでよいのだが、はずせないポイントは
「サーバにメッセージを残す」
「受信トレイからメッセージを削除や移動するまで残す」
この二点。このふたつに必ずチェックを入れる。

この意味は、迷惑メールフィルタが不要のメールを別フォルダに移動したあとで「もう一度メールを受信すると」サーバにあるメールと手元に残っているメールを比較し、サンダーバードが要らないものだけを消してくれる、というもの。

つまり、せっかくサンダーバード上でメールを振り分けても、ふたたび受信をしてサーバ上にあるものを消さないうちにほかのメールソフトを立ち上げれば、ぜんぶ受信してしまう。


【3】 ―― 【1b】の解説 ――

☆ 【3a】 フォルダを作って整理する。

フォルダの作り方は
「ファイル → 新規フォルダ」

登録するメールアドレスがたくさんある場合には、用件別やアカウント別などお好みのフォルダを複数用意しておくとよい。たとえばポストペットのアカウントが5個あるとして、これをすべて同じフォルダに表示させると、いざ迷惑メールを消去してポスペを立ち上げようというときになり「あれ、どのポスペだ?」ということになるのだ。わたしは各ポスペを別々の引き出しに表示させて、どのフォルダに振り分けられたかを見てから、立ち上げるペットを判断している。

☆ 【3b】 作ったフォルダにメールを振り分ける。

フォルダへの振り分けは
「ツール → メッセージフィルタ」

タイトル、送信者など、いろいろな条件で振り分けて、引き出しに入れることができるが、今回のポストペットのような用件ならば「ペット1にメールが来たらペット1専用フォルダへ、ペット2に来たらペット2専用フォルダへ……」といった程度でよいのではないだろうか。

以上、とりあえず終了。詳しく書くことでお役に立てそうとわかれば、後日またこの記事に加筆をするかもしれない。

Posted by mikimaru at 03:09 PM | コメント (4)