October 09, 2005

仙道敦子

あまりにつまらなかったので記事のタイトルを映画名にしなかったのだが、小柳ルミ子主演の「白蛇抄」をDVDで見たら、仙道敦子が出ていた。

出演作品数はそれほど多くないが、十代前半から存在感のあった女優。映画なら「湯殿山麓呪い村」、テレビなら「セーラー服反逆同盟」主演(ちとマニアックか)、1980年代版の「大奥」での皇女和宮などがある。

この映画のころも14才くらいだったと思われるが、体も自由にならないのに色ぼけして本能的に襲いかかってくる住職(ほとんど謎の生命体か不気味な大ダコのようにからみつく気色悪さ)を、振り払おうともがきにもがいて最後は足蹴りにする迫力は、いまどきの十代にはあまりない演技力だ。

重要キャラクタとして登場していた若いころの杉本哲太は台詞が下手だったし、キャラクタ設定として主演の小柳ルミ子がよくわからずにストーリー(あれば)にも気持ちがはいらず、夏八木勲はひたすらに色好みのまぬけな刑事、住職(特別出演の若山富三郎)は前述の通りに大ダコでありこちらもまたキャラ設定に深みがなく…。しかも長いのだ、この映画。仙道敦子だけが救いだった。

Posted by mikimaru at 07:21 PM | コメント (4)