September 05, 2004

「血液型」関連の番組が苦手

大人が笑って「○○さんたら△型だから、◇型の誰それさんとは相性が……」などと話すのは許容範囲。血液型占いのコーナーが朝のテレビ番組にあっても、まぁ許せる。だが思い切り嫌悪感を抱いてしまうのが、ゴールデンタイムの情報番組における実験めいたもの。

子供の数人に血液型の札を付けて行動を見るというものが、以前より増えてきたと思う。子供たちや、それ(実験と撮影)を許している親たちはどう思っているのかしらないが、環境や個性に大きく左右されるはずの行動を、多くの場合は生まれついてから変化のない「生まれついてのもの」によって分類してしまうことは、逆にパターンを個人に刷り込んで「あんたはこういう子なのよ」とか、「こういうパターンが出るはずなんだけど」と無意識に演じさせる結果となるのだ。軽く言えば愚の骨頂、重く言えば「もって生まれたものでパターンが決まる」という偏見を助長してしまいかねない。

(多くの場合は生まれついてから変化のない、と書いたのは、ごくまれに人生の途中で血液型が変化する人がいると聞いたことがあるため)

人には信じたいものを信じる権利がある。だから大人同士が会話のついでに血液型について触れても、わたしは何も考えないようにつとめている。だが子供に血液型の俗説を刷り込むのだけは、どうにかならないのだろうかと憂慮してしまう。

Posted by mikimaru at September 5, 2004 04:14 AM
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