April 03, 2005

そういえば「転換期の相」

タイトルでピンと来た方もいらっしゃると思う。わたしはたしか5年くらい前(もっと前かもしれないが、2000年くらいだったような…?)、すぐ近くの商店街でスーツ姿の男性に「あなたの額に転換期の相が」と言われ、額をドアップで見つめられた。気味の悪さに適当な返事をして、すぐ近くの薬局に(買い物があったわけでもないのに)はいって、逃げてしまった。

それからまもなく、近くの別の商店街で、男性ふたりが女性ひとりに「転換期の相が」と言って話しかけていたし、珍しくなくなったので詳細は忘れたが、もう1回くらい見かけた気がする。おそらくモノを売りつけるのだろう。テレビなどでも特集されたことがあるらしく、googleでも「転換期の相」でだいぶヒットする。

だが、検索結果を見ていると、比較的最近の日付でも、そういう人たちに声をかけられた方々の日記に行き着くようだ。同じ人たちがまだやっているのか、はたまた二番煎じ、三番煎じ?

人は人生においてさまざまに「弱い時期」がある。そんな時期にヘンテコな輩に声をかけられると、つい信じてしまうこともあるだろう。不景気な時期、社会不安の強い時期に新興宗教やオカルトが流行るのも同じことだ。わたしが子供のころ、テレビでは矢追○一氏がUFOがどうのと熱心に番組を作り、出版界ではナントカブックスが五○勉氏の「ファティマ第三の予言」がどうのを売りまくっていた。個人を狙い撃ちする現在の「転換期の相」にくらべたら可愛くて笑えるレベルだろうが、不安な時期に不安を煽るものがどうして流行るのだろうか。おそらく身近なところから人の視点をそらして、別のことに話をすり替えたいという大きな意思が働くのだろうな。景気がよい時期はテレビや出版からこういう企画は減って現実的になるもののようだ。

わたしは3月の通院で気持ちがすっかり弱くなってしまったと自覚している。いまでもときどき考えこみそうになる。健全に前向きなことを考えていようと、自戒をこめて、この話を書いてみた。

ちなみに先日の通院のほうは、とくに問題なさそうで、大きな病気ではなかった。ご心配をおかけした方々には申し訳ない。(また、はげましの言葉に対し、お礼を申し上げます)

Posted by mikimaru at April 3, 2005 10:57 PM
コメント

へぇ〜、(・o・)今はそういうテを使っているのかぁ。
手を替え品を替え、敵さんもいろいろと考えるもんですね。(^-^;

そういえば以前「あなたの幸福をお祈りさせてください」って話しかけられたことがあったなぁ。そんなに不景気な顔をしていたのだろうか>自分。

なにはともあれ、ちぇりさんの体調が回復しつつあるようで、何よりだわ。

Posted by: どん@雪 at April 4, 2005 01:13 AM

わたしの友達が、仏教「っぽい」服装の方が渋谷に出没していた時代、あなたを3分間だけ祈らせてくださいと言われて、返事もしないうちに祈られたので、怖くなって、無言ですすすっとさがったんですって。

で、その様子をその友達と待ち合わせしていた別の友達が見ていて、目を閉じてうつむいて祈っていた(ように見えた)その仏教「っぽい」人は、祈る相手がいなくなると、何事もなかったかのようにすすすっと去ったそうです。

3分そのままそこにいたら、少しは見直してやるのに(←嘘)。

ご心配をおかけしましたが、回復しています(^^)。ありがとう。

Posted by: mikimaru at April 4, 2005 12:17 PM