生まれて初めて「検査食」なるものを食べ、その翌日は水分だけをとって午後に大腸の検査。初めてづくしでおもしろい(?)体験だったので、少し記そうと思う。
始まりは、28日の月曜日だった。健康診断の結果を聞きに行くと、返された診断書の大腸の欄に、潜血のマークが。。。
正直、けっこう慌てた。大腸は盲点だったからだ。
このところちょっとした用事で病院に行く機会も多かったので「自腹で普段から検査してるんだし、区民健診はパスだな」と、2年ほど受けていなかったが、よく考えたら大腸は自腹の検査をしてきた中には含まれていなかった――すっかり頭から抜け落ちていたのだ。
この場合、何でもない場合もあるが、「ガン」「ポリープ」「潰瘍」「痔」などが原因となりうるという。まだ幸いにも入院生活を送ったことのない人間としては、入院しなくて済みそうなものということで「痔ならいいなぁ」と、普段なら考えもしないことを、それこそすがる思いで(!?)、考えに考えた。
木曜日に検査をする予約を入れ、家に帰ってくると、ショックのあまりに体調不良。そのまま火曜日をぼーっと過ごす。いまだから笑い話になるが
「大きな病気かも…」
「入院かも!」
「痔なら話は楽だな…」
この、不健全ループから抜け出せずにいた。
そして水曜日。1日ずっと検査食だ。
クリニックから渡されていたのは「グリコ」のマークがはいった「エニマクリン」という検査食。
製造元の堀井薬品株式会社で
http://www.horii-pharm.co.jp/page4_ecl.htm
この右上に出ているエニマクリンPOというものだ。これぜんぶで1,210キロカロリーなのだとか。
朝食の「白がゆ+卵あん」は、見た目は悪かったが、何とか食べた。みそ汁は具が少なく、豆腐と麩のインスタント。
昼食「ゼリーミール」。これは飲み物に近く、口の中をするすると流れていくゼリー。
間食は、ときどきつまむ。
「ビスコ」5枚(懐かしい)、ソフトビスケット(特徴なし)、エネルギー補給飲料(粉ジュースみたいなもの2袋)、グレープゼリー(噛みごたえがない)
夕食の「ポタージュフォー」は、これでしばらく何も食べられないという感傷から無事に食べ終えたが、普段ならお金もらっても食べるかどうか疑問。。。(苦笑)。。。
そして夜の7時。
飲んだことのある人にだけわかるあの味、水薬「マグコロール」の登場。
(おくすり110番で、ハイパー薬事典をどうぞ)
「しょっぱくて味が濃いですから、氷を入れて飲んでください」と事前に看護師さんから言われていたのだが、まさかあんなものとは。
たとえようもない味だが、しいて言えば、スポーツドリンクを50倍濃くしたもの。氷をどれだけ使ったか不明。「30分以内に飲みきってくださいね」と言われたとき「どんなに味が濃くたって、30分かかるわけがない」と思ったが、時計を見ながら競争するようにすすって、ようやく30分ジャストで飲み終わった。世の中には恐るべきものがある。
これの役割は、腸内をすっきりさせるもので、排泄を助ける。
さらに夜の8時。
下剤6錠を飲み、来るべき戦いに備える。今夜は戦争だな(ふぅ)。
明日の昼まで飲んでよいものは、お茶などのソフトドリンク、繊維のはいっていないジュース(実がはいっていてはダメ)で、腸内に付着しやすい牛乳やヨーグルトドリンクは不可。そして昼になったら検査終了まで飲み物は禁止。
下剤を飲み終えた。
水をテーブルに用意し、いつでも注げるようにして、あとはリラックスだ。
――つづく(え、つづいてほしくない?)
Posted by mikimaru at August 31, 2006 06:54 PM日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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