最近どうも時代小説や「江戸」ものが好きで、本もよく買っている。
宮部みゆきの短編集あやし
諸田玲子の恋ほおずき
そして杉浦日向子のお江戸風流さんぽ道
すでに読み終わったのは「あやし」で、これは怪談ものと呼べばよいのか、なかなか味のある短編集。もともと怪談も時代物も好きなので、ひと息に呼んでしまった。
諸田玲子はまだ読んでいないが、文庫としては発売されて間もないもので、単行本での評判は高かったと聞いている。江戸時代を舞台に、子堕ろしを請け負うこともあった人々に頼られる女医が、自身の恋心に翻弄されていく物語。
そして、杉浦日向子。これはエッセイではなく、さまざまな場面で発表されたもの(寄稿や講演など)がまとめられているようだ。半分くらい読んだが、普通に暮らしていてはなかなか得られない知識が詰まっている。これまでも江戸の食文化の本を読みかじったりしたことはあったが、この本ほどすんなり頭にはいったものはなかった。早世を悼む。