わたしは「子供」か「こども」とは書くが「子ども」という漢字とひらがなの混ぜ方に軽い違和感を覚える。最近は「子ども」と表記されることも多いようで、それにはさまざまな考え方の違いがあるようだが、自分の感覚としては、混ぜたくない。
何年か前、知り合いのどなたかが話してくれたのだが、お子さんの教科書に「お水」(おみずではなく、おすい)とあって意味がわからなかったとのこと。そのときは笑って終わったのだが、昨日わたしは似たような経験をしてしまった。
生活保護を打ち切られて孤独死した男性の日記が遺族の了解のもとで一部公開されたという、いたましい記事だ。そのなかに「自立指どうしたんか」とあった。
はて、自立指とはなんだろう? ――最初は誤植だと思った。だが新聞社のサイトは誤字や誤変換があっても数時間で直すものだし、それは最新記事ではなかった。何度も何度も読んで、けっきょく「自立指」で検索をしてみて、何となく意味がわかった。「自立指導」を、新聞社サイトの使用文字の都合で、ひらがな混ぜにしたのだろう。
だがこれ、なんとかならないのだろうか。おそらく見た何割もの人が「自立指」で一単語だと思うことだろう。拉致を「ら致」と書くのもやっと目が慣れてきたところだが、混ぜて書かれると意味が通じなかったり誤解を生んでしまうこともあるはずだ。
この件でもっと考えたい方は、新聞の使用漢字について検索をかけると、たくさん引っかかると思う。
(最後に、孤独死でお亡くなりになった北九州の男性に、お悔やみ申し上げます)
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