この半月くらいのあいだ、いろいろ見ているが、とくに記事として残していなかった。何を見たか忘れてしまったのだが、この数日に見た分だけでも。
まず、「SHINOBI」
仲間由紀恵とオダギリジョーが主演したもので、原作は山田風太郎。日本では珍しい映画ファンドを募ったことでも話題になった。
伊賀と甲賀のしのびが、5対5で戦う(ちなみに原作では10対10なのだそうだ)。
見ながらぶつぶつと、つっこみをいれる。
「このふたり、想い合っているようにちっとも見えん。そういうところを省略するな」
「オダギリジョーの技、襲ってくる相手の予測がついている場合には無敵だが…」
「仲間由紀恵の技は、相手が寝ていたら意味がないな」
駄作をけなすときによく聞かれる表現に「原作を読みたい気持ちを起こさせる」というのがあるが、これは「原作もたいしたことないんじゃないかと思わせる」ほど、ひどい出来。
(ちなみにわたしは2冊くらいなら山田風太郎作品を読んだことがあるが、なかなかおもしろかった)
「見せ場ないなぁ」、「どこが山場かなぁ」、「ああ、あと何分で終わるんだろう」
などと言っているうちに、やっと終わった。
次に「ダークウォーター」
2005年のアメリカ映画で、原作は鈴木光司の短編。大昔に「フェノミナ」でウ○虫プールの大熱演が光ったジェニファー・コネリーが主演だが。。。
つ、つまんねー。予測も覚悟もしていたが、それを上まわる「ほんとにつまんねー」。
映像の雰囲気は「リング2」に似ていたし、場面の使い回しも安っぽいし、新しさはゼロ。何よりまあ、このラストじゃアメリカ人は納得しなかっただろうな。わたしは日本版の黒木瞳の役でさえ「もっと最後の最後まで戦えよ」と思ったくらいだが、アメリカの観客がジェニファー・コネリー演じる女性に同じことを求めるのは想像に難くない。
ちなみに原作は連作短編集の第一話で、ほんとうに短い話だ。
それから「ファンタスティック・フォー」
ある実験のため宇宙にでた4名の男女が、事故により不思議な能力を身につけてしまう。公表こそしなかったが、その作戦を指揮していたスポンサーの男も同様に変調を来す。とまどいながらももてはやされる4人、彼らとは対照的に、野心を密かに実行に移していく男。そして最終的には、1対4の戦いとなる。
ストーリーはありきたりなので解説はしない。普通に見られる普通の映画、ただし60年代からつづくアメリカでの人気や作品の雰囲気を知っている人には、別の感想があるのだろうと想像する。
以前に「セルラー」でライアンを演じたクリス・エヴァンスがお調子者としていい味を出していた。そして彼の台詞を聞いていて気づいたのだが、「マスターカードのCMはアメリカでも同じように『プライスレス』だった」ようだ。
デジタルカメラxxxドル、メディアxxドル、元上官を部下にする小気味よさプライスレス、みたいな台詞があった(一瞬のことなので細部は違うが、意味として)。
日本とアメリカだけということはないだろうから、おそらくあちこちの国で同じコピーを使っているのかもしれない。
Posted by mikimaru at July 29, 2006 03:43 PM日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 | 31 |