October 05, 2004

映画:ディープエンドオブオーシャン

午後は買い物に出る予定だったのだが、何となく見ていたテレビ東京の映画がよかったので、最後までつき合ってしまった。
ミシェル・ファイファー主演、ディープエンドオブオーシャン。
米国のムービーデータベースは、こちらThe Deep End of the Ocean

テレビ東京の昼間の映画は、一昔前はかなりチープな路線ばかりやっていたのだが(それはそれでよかったが)、最近はテーマを決めてやることもあるようだ。来週はマーロンブランド特集だとか。先日はチャーリー・シーンの映画ばかりつづいていた。わたしはあまりこの枠は見ない。理由のひとつは、なにも平日の午後にテレビで映画を見なくたって、昼間しか行けない場所もあるし……というものだが、もうひとつの理由は「この枠はCMが多すぎる」のだ。とくに映画の前半くらいには、1回のCM枠で10本くらい入れる。後半は少しマシになることもあるのだが、とにかくこの枠は忍耐が必要なのだ。

さて、この映画。幸せな家族の話で始まる。パパとママ、男の子がふたりと、女の子がひとり。女の子はまだ乳児と呼べるくらいに小さい。ところが子供たちと母親が出かけた先にて、次男が行方不明になってしまう。しっかりしているお兄ちゃんに「ふたり一緒にいてね、すぐだから」と、数十メートル先のホテルフロントで支払いをした母親、もどると弟がいない。半狂乱になる母、表面的には理解があっても何かのはずみにちょっと非難の態度をとってしまい苦しむ父、喧嘩するふたりを何とかとりもとうと自分の感情を押し殺しながら神経をすりへらして成長していく長男。そして9年後、家族の引っ越した先の2ブロック先に、次男は別の少年として暮らしていた。

少年はほんとうの家族のことを思い出せなかった。不幸中の幸だが誘拐した女性は実子として育てていたので、その家族も実子と信じて、普通の子として普通の生活をさせていたのだ。少年は「なんでこの家(本来の家)で過ごさなければいけないのか、昔の家族と過ごしてはいけないのか」と考える。同年代として理屈よりも態度により、愛を不器用に伝える兄。つつみこみ時間の流れを待つ母。かつての理想的な家庭像を取りもどすために理屈を通そうとする父は、自分の家から連れ出された子なのだから自分の家にもどって当然という毅然とした態度をとる。家族の幸せは、子供たちの今後は……?

何も飾らないストーリーなのだが、とてもよい映画だと思った。いまさら気づいて申し訳ないのだが、ミシェル・ファイファーというのは個性的というよりは正統派の美人だった。表情の素敵な女優さんだと思う。

Posted by mikimaru at October 5, 2004 01:07 AM
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