November 11, 2004

映画:キャシャーン

キャシャーンをDVDで見た。長い映画だが、予想より、かなりよかった。

キャスティングは文句のつけどころがなく、皆さんとてもはまり役。ヒロインの麻生久美子は、透きとおるような美しさ。要潤は「そういえば仮面ライダー出身だったっけ」と思い出させるおいしい役所。おそらくこれが遺作となった三橋達也さんも、いい味を出していた。年月を重ねるごとに親父さん(宇野重吉)にそっくりになっていく寺尾聡は、主人公の父の役。母親を演じたのは、二十年くらい前からあのくらいきれいだったと思う樋口可南子(いったい何歳だろう)。

憎しみと許容といったメッセージ性がストーリーの中に強くこめられていたが、しつこさや嫌味を感じるほどではなく、グラフィックやキャラクタ設定において適度にちりばめられたチープさが逆に暗示させるものの深さと残酷さを覗かせる。

すぐに、大勢の人から大絶賛を受ける映画ではないかもしれない。だが何年かしたときにまた見ても、色あせていないような気がする。これから世界公開ということだが、息の長いヒットになると思う。

Posted by mikimaru at November 11, 2004 04:54 AM
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