November 18, 2004

映画:ラブストーリー (The Classic)

韓国映画の「ラブストーリー」を見た。「猟奇的な彼女」と同じ監督によるもの。とても長い作品で、最初から最後まで淡々と、過去(母親世代)と現在(二役で同じ女優が演じる娘の世代)を交差させて若い男女の恋を描く。地味すぎず、ださすぎず、適度に甘酸っぱく切ない。こういう映画は何だか貴重になってきた。

猟奇的〜でもそうだったが、主人公の女性が、すばらしく愛らしい。仕草も表情も、とてもキュートだ。主演クラスの俳優たちはすべて20代前半だったようだが、とても表情豊かで、演技が達者だった。

始まって数分の段階で、話の流れはすべて見えているので、自然と関心は「親の世代で、ふたりはどうして結ばれなかったのか、どんな別れがあったのか」に向かっていく。無理な派手さもなく、とてもよい展開だった。若い世代のほうのふたりは、前半はほとんど描かれないが、最後のあたりでぐっと話を引き締めてくれる。

ハングルがまったく読めないので、クレジットがすべてハングルなのがちょっと悔しかった。文字の推測が簡単な中国語映画だとそうは思わないのだから、これは偏見だな。自分が読めないことを相手のせいにしてはいけない。

レンタル返却ぎりぎりだったので、見ないで返してしまう選択肢もあったのだが、見てよかった。ちなみにその半日前に見たのはケビン・ベーコン主演のサスペンス映画「コール」、原題The Trappedで、まあ、損をしたとも得をしたとも思えない作品。たくさん借りたら計画的に見なければ、最後の日がごった煮の状態になってたいへんだ。

Posted by mikimaru at November 18, 2004 02:35 PM
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