December 12, 2004

ほんとっぽく手を抜くお菓子づくり

材料にお金をかけ手間をかければ、美味しいお菓子ができる。だがどちらかだけでも楽がしたいという場合に、どんな風に楽をしてほんとっぽい味を出すかが悩みどころ。

ご経験のある方も多いと思うが、一度コーヒー豆のランクを上げると、まずいレギュラーコーヒーが飲めなくなる。まったく違うものだと思っているためかインスタントコーヒーは許せる場合があるものの、レギュラーでまずいものは許せない。お菓子もほんとっぽい味に慣れれば慣れるほど、まずいものに耐えられない。コンビニでパンの棚に並んでいたり、小腹が空いたときにどうぞという雰囲気で並べられている商品がまずくてもかまわないが、菓子屋でございとパッケージが立派だったり料金が高かったりした商品がまずいとショックが大きい。

ここで話は大きく飛ぶが、バニラビーンズだ。
カスタードクリーム、プリンなど、さまざまなレシピに記載されている。だがこれはめちゃくちゃ高いのだ。煮出したあとも何回かは洗って乾かせば使えるなどと聞いても、めんどくさくてやる気がしない。バニラエッセンスやバニラオイルで代用してしまいたいところだが、香りがわざとらしいほどついてしまう場合があるし、自分の舌が贅沢になってしまってワンランク上を求めてしまう。手間は嫌だが味はほしい。自然な香りがついているバニラシュガーなるものも売られているが、これはもっと高い。一瞬で使い切る量が数百円もするとなったら手が出ない。

だが気づいたら、うちにはバニラシュガーがあった。

数ヶ月前、高級なバニラビーンズを2本買ってあった。美味しいプリンが作りたくて、奮発したのだ。だがまもなく暑い夏がやってきて、ガスと蒸し器でせっせとプリンを作る発想が消し飛んだ。そのときに、袋のままでは香りがもったいないからと、ジップロックにグラニュー糖を100gくらい入れて、バニラビーンズを鞘ごと2本ともその中にうずめた。

夏はパンばかり作っていて、10月後半くらいから菓子に興味がもどりかけたとき、そのグラニュー糖のことを思い出した。ためしにカスタードクリームに使ってみたところ、適度なバニラの香りがすることを確認。それからは少しずつグラニュー糖を追加して、いまではだいたい常時200gくらいのグラニュー糖がジップロックに入れられている。使った分だけ足すようにして、あまりしょっちゅう袋をあけなければ、バニラの香りがけっこうつづいていくようだ。

バニラビーンズが面倒という方には、このほうが経済的でもあるし、風味もなかなかなので、おすすめだ。

Posted by mikimaru at December 12, 2004 02:13 AM
コメント

いい事聞いちゃった。
( ..)φメモメモ

Posted by: ひまちゃん at December 13, 2004 12:17 PM

いらっしゃいませ!
実は内緒にしておきたかったんだけど、誰かに教えたくて (^^; 。

Posted by: mikimaru at December 13, 2004 05:40 PM