February 01, 2005

スティーブン・キング版「キングダム・ホスピタル」

デンマークの大病院を舞台にホラーとオカルト、滑稽なほどに見苦しい人間模様を織り交ぜて描いたテレビシリーズ(映画として編集され1994年と1997年に世界公開)である、ラース・フォン・トリアー版のオリジナル「キングダム」の続きが大いに気になるところではあるが、先日アメリカ版の「キングダム・ホスピタル」がDVDでレンタルされていたので、1巻だけ見てみた。

おかしさと味わいのツボはオリジナル版をきちんとふまえつつ、不思議な生き物の存在を新たに加えたところと、少女メアリーの描き方がじゅうぶんにキングの味わい。エグゼクティブ・プロデューサーということで、ラース・フォン・トリアーとスティーブン・キングの両者が名を連ねている。

役者の雰囲気や演じ方も似せているようだ。地下室の皿洗いコンビ、原作ではスウェーデンからデンマークに飛ばされておもしろくないと思っている医師(本作ではボストン出身で現待遇に不満たらたら)、霊能力があり「この病院には何かいる」と主張して、何度も無理やり入院しては降霊会を開く中年女性ほか、病院スタッフの面々。

急いですべてを借りるほどではないが、シリーズがまだつづいているので、少しずつ借りて見つづけていきたいと思う。これを機会にオリジナル版のつづきも早く公開してほしい。

Posted by mikimaru at February 1, 2005 05:03 AM
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