May 08, 2005

マドレーヌ

今日、マドレーヌもどきを焼いた。何が「もどき」かというと、配合はマドレーヌなのだが、ひとくちサイズではなく、中くらいのサイズのケーキ型2個を使ったので、見た目はバターケーキなのだ。わたしは滅多にマドレーヌを焼かないので、もどきであってもほんとうに久しぶりだった。

マドレーヌは型離れが悪いお菓子らしい。いままでさんざん「きれいに抜けない」という話は聞いてきたが、わたしは今回まったく心配していなかった。これまで何度も使った型だし、型離れに苦労したことはなかった。なんといってもマドレーヌはバターが多い。「これだけバターがはいっているのに、抜けないなんてことは、まずない」と思っていた。だがそれでも念のために、型にスプレーオイルをかけてから生地を流した。

焼き上がり、さっそく網に乗せようとした。おや、まさか?
「ぬ、抜けない……」
ハート形に関しては何とか少なめダメージで抜くことができたが、浅いクグロフ型に関しては模様が模様だけになかなか抜けない。周囲にのみ軽くパレットナイフを入れたが、底部分の微妙なデザインにまでナイフは入れられない。できるだけ無理のない範囲でナイフを入れ、網の上で逆さまにすると、
"ぼてっ"
という音とともに、半分だけ落ちてきた。もしやと思い内側を見ると、半分が残っている。きれいな模様が、半分に折れてしまった。

狐につままれた気分。なぜ、こんなことになるのだろう。配合などはパウンドケーキとたいして違わないし、むしろ今日は卵の調子もよくて、よい仕上がりになると思っていたのだ。

強いて言えば、マドレーヌにしてはやや生地が軽かったのかもしれない。ふわふわと、スポンジケーキに近い口当たりだった。あるいは、スプレーオイルではなく、素直にバターを塗っておけばよかったのか? だがスプレーオイルでマドレーヌの悩みが解消された人もいると聞いているし、油脂がまったくないお菓子ならいざしらず、バターがあれだけはいっていて、スプレーオイルと併用で、それでこびりつくのは、よくわからない。最後の可能性だが、今日わたしが参考にしたレシピは、生地を30分休ませろと書いていなかった。休ませたほうがよいとは聞いているが、それが型離れと関係あるのかどうかは、今日の段階ではわからない。

Posted by mikimaru at May 8, 2005 09:53 PM
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