September 02, 2005

映画:レイクサイドマーダーケース

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お受験合宿で集まった3組の親子と塾講師。そしてなぜかやってきた、ある父親(役所広司)の愛人――。そして愛人は、殺された。

うまい役者ばかりなのでその点は安心して見ていられた。もっとも、最初のうちはキャスティングでいろいろな映画やテレビ番組を思い出し、懐かしさ混じりの雑念が混じったが。。。たとえば
「金八先生」(鶴見辰吾、杉田かおる)
「飛んだカップル」(鶴見辰吾、薬師丸ひろ子)
「きらきらひかる」(豊川悦司、薬師丸ひろ子)
柄本明と薬師丸ひろ子は、見ている最中は思い出せなかったが、「セーラー服と機関銃」で共演していたかもしれない。

そしてこの映画の役所広司、見た目以外にどこがというわけではないのだが、野沢尚のテレビ番組「砦なき者」の主人公とかぶった。見た目が似ていたのは確かだが…、そういえば両方とも力説キャラだったといえるかもしれない。何度も「これは野沢作品じゃなくて東野圭吾だよな?」と考えた。

謎解きといった意味でのストーリーは、「すごい」の☆マークで現すと、五点満点で☆三つ半といったところか。とてつもなく意外ということではなく、それなら納得がいくと思えたし、無理が少ない。よい感じにまとまっていると思う。最後のあたりは長く感じたが、2時間ドラマではないのだから、仕方ないかもしれない。

2時間ドラマといえば:
何の予備知識もなく、「誰が殺されるにせよ、犯人はトヨエツだ」ということにして見はじめた(←乱暴)。だが杉田かおるの役が出しゃばらずにうまく薬師丸の役を立てたりと、それぞれの役どころでバランスがとれている中で、それにしても黒田福美が地味すぎるように感じ、考え直した。「これが2時間サスペンスならば黒田福美が犯人でもいいが、テレビと違ってお金を取る映画で、原作が東野圭吾なら、思い切って○○○だったりして」と口走ったら、それが当たりだった。

誰が犯人かよりも、家族や親子について描きたかったのだろうとは思うが、それであれば、
「思い切ってその場でズバッと話し合う選択肢、あんたらにはすでにないのか?」
と、ネタバレになるのでこの程度しか書けないが、事件の謎解き部分でそう感じた。

Posted by mikimaru at September 2, 2005 07:02 PM
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