October 27, 2005

映画:キングダム・オブ・ヘブン

キングダム・オブ・ヘブン - 公式サイト / IMDB: KIngdom of Heaven(英語)

先日こちらに書いたショーン・オブ・ザ・デッドより先より先に見ていたのだが、まだ書いていなかった。

12世紀のフランス、十字軍遠征の時代。通りかかったある領主が鍛冶屋のバリアンに親子の名乗りをあげ、ともに遠征へと誘う。いったんは断るバリアンだが、ある思いから父である領主のあとを追い、やがて正式に地位を相続。人々やイスラエルの王の信頼を得たものの、やがて若き王はなくなり、その妹でありバリアンに思いを寄せていた王女は、本来ならば処罰されていたはずの自らの夫を新王と認めることとなった。やがて新王はイスラム教徒へ理不尽で無謀な戦いをしかけて惨敗、兵力のない都エルサレムに、イスラム教徒がやってくる。残されたバリアン、そして市民の運命は――

バリアンを演じたオーランド・ブルームは「ロード・オブ・ザ・リング」のレゴラス役で一躍有名になった。その後「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「トロイ」などの出演作もあったが(パイレーツはジョニー・デップに食われ、トロイは役柄が情けなかったのであまり好印象なし)、今回のバリアン役はとてもよく、まったく一度も「あのレゴラスが」と思い出すことなく見ていられた。

話としては史実に基づいているとのことで大きな不満はないのだが、あまりにも「わらしべ長者」。鍛冶屋であり、出自も知らず、事情により追われる身になった青年が領主である父により守られ、領地を相続(その時期からなぜか剣も上達し兵法にも通じてしまう ^^;)。エルサレム王のおぼえめでたく、その妹とは道ならぬ恋に。

まあ、そのあたりの展開を丁寧に描いていたら正月のテレビ東京のように10時間時代劇になってしまうので、仕方ないのはわかっている。

配役もなかなかよかった。見終わるまでどうしても名前が出てこなかった「この俳優誰だっけ」のジェレミー・アイアンズ、素顔がアップになることが一度もなく、声だけは印象的だと思っていたエルサレム王がなんとエドワード・ノートン。そして前半で亡くなってしまう主人公の父はリーアム・ニーソンだった。

Posted by mikimaru at October 27, 2005 12:06 AM
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