September 01, 2006

初めての大腸検査 (2)

夜遅くから夜中にかけて、何度かトイレに行く。もともとこのところ睡眠が細切れなので、夜中に寝たり起きたりは苦痛ではない。眠れるときに2〜3時間寝て、また別の時間に寝て、といったことに慣れているので、今回もいったん目覚めてからはお腹の具合を見つつ、ある程度の時間まで起きていることにした。

明け方くらいになるとお腹も落ち着いてきて、ときどきトイレに行けばいいだろうと思えるようになったので、ごろごろ横になったりしてリラックス。

午前は「朝8時と昼12時に水を飲め」と指示があったので、それ以外の時間帯も水分はとっていたが、念のために指示を守る。そしてそれ以外の時間に仮眠をとったりしながら、午後の診察時間に合わせて近所のクリニックへ。


到着後、念のためにトイレに行き、そのあとで検査服を来た。上はレントゲンの際に勧められる普通の服(ブルー)だったが、下は大きめの男性用下着のようなもので「後ろに穴が来るように着用」だそうだ。なるほど、目的の場所以外はみだりにさらけ出す必要がないわけか。これは気が楽。

予約時の説明はおおざっぱだったが、自分でネット上の情報を検索して予習をしておいたので、あまりうろたえずに済んだ。手順はだいたいこんな感じだ。

1. まず、肛門周辺に「カメラがはいるときに傷を付けないよう」に、クリームらしきものを塗ってもらった。
2. そして何か管のような器具が入れられた(これは見えているわけではないので推測)。
3. その次が苦痛というべきか、反射的に不快に感じて身構えてしまうのだが、空気または何らかの気体を、腸に大量に送りこまれる。カメラが撮影をするときに広がっていたほうがいいからだろう。最初はあまりの感触の悪さに液体かとも思ったが、液体ならば最後に抜き出すのにもっと時間がかかったはずだし、気体で間違いないだろう。
4. 撮影するような音と動作。そのほか、内部の細胞を少し削って検査に出すためだろうが(あとになってそう気づいた)何らかの器具を入れた。
5. すべてが終わり、器具を抜かれ、「トイレに寄ってからレントゲン室へ」と言われた。

レントゲンというのは、素人の発想だと「はい、右を向いて」「今度は左です」で済むものだが、そう思いつつも事前にネットで予習しておいたところ、腸の場合はたいへんに面倒であるらしいことがわかった。だが、読むと知るでは大違いで、さらなる衝撃が待っていた。

6. 撮影中に腸の動きをおさえる注射、というものを腕に打たれた。

7. 撮影用の寝台が起きあがってきたのでそれに乗ると、水平になったところでまた肛門に管を入れると聞かされた。
「今度はさきほどのよりも浅いです。楽ですよ」と、さくさくっと入れてくれたので安心していると、間髪入れずに「ですがはずれるのは困るので、内側をふくらませて抜けないようにします」と、恐ろしいことを言う。そして実際に内側で何かがふくらみ、検査技師さんは2回ほどそれをクイッと引っぱって、強度を確認したようだった。
(この瞬間に天地をゆるがす一大事が起こって、部屋を出なければならなくなったら、わたしだけはここにつなぎとめられてしまうのだろうなと、いつも通りにアホなこと考えた)

8. 撮影を始めるにあたり「バリウムがはいります」と、「店長一万円はいります」のようなさわやかな声で、技師さんが言う。
(初回の人は怖がるからと、しきりに心配して、声を明るくしてくれていたようだ)
バリウムがぐいぐいと送られてきたようだが、こっちももうさきほどの内視鏡を経験しているので「どうせ腸の動きが止まる薬を打っているんだし、何も妙なことは起こりはしない」と、そこそこ余裕。
9. あっちこっちにバリウムが行き渡るように、技師さんはこまめに寝台の角度を変えては、わたしに体の向きを変えさせる指示を出す。わたしは言われるがままに何回も、右を見たり左を見たりと、体の向きを変えた。

9. 何度も体を動かしているうち、ようやく撮影がはじまり、そして終わった。15分か20分くらいかかっただろうか。

ある程度のバリウムは吸い取ったが全量は無理だから、まず着替える前に少しだけ排泄しておくとよいだろうと勧めてもらった。残りはまもなく自然と排出されるが、まず1回だけ急いでトイレに行ってくれと。

これで検査は終わり。廊下で呼ばれるのを待つ。また頭の中はループがはじまっている。。。(ガン、ポリープ、痔…という不健全ループ)


呼ばれて、おそるおそる診察室にはいると……


ガン、ポリープ、痔には、関係がなかった(ほっ)。


ただ、炎症があるとのことで、それについて話を聞いた。来週に検査結果が出たらその炎症に合った薬が出せるのだとか。まぁ、入院しなくて済む結果ということに、まずはひと安心。


ほんとうは、その炎症についても少しは書きたいのだが、まだ詳細は確定していないし、そこまで書いたら個人的すぎて読みづらい雰囲気になるかもしれない。いつか別の機会があれば、それに譲ることにしよう。

ちなみにお会計は、約12,000円だった。。。安心を買うための検査とはいえ、やっぱり懐が痛い (--; 。

皆さん、健康が一番です(←とってつけたような発言)。

Posted by mikimaru at 01:27 PM | コメント (0)