July 14, 2005

石原都知事の「フランス語は数を数えられない」発言

まじめに書くのもばからしいが、石原都知事は腹立たしさと思いつきでこれを口走ったものと推測している。大まじめな発言であるなら社会人としての良識を疑う。おそらくは単にフランス語関係者への挑発なのだろう。

マスコミや世間が「フランス語で70は 60+10 だから、そのことだろう」などと補って考えているようだが、テレビで放映されている映像や、ネット上で「こう言ったとされる」の引用を見る限り、本人はズバリ言っていないようだ。発言者が一般的な良識ある人であれば、まずはその本人にとことん「どういうことですか」と突き詰めればよいし、周囲が補って考えることはないのだろうが、都知事はどういう意図であったかもとぼけ通してしまう予定なのだろう。

いちおう書いておくが:
日本語の「ななじゅう」は、日本語の話者が口にするとき「ななじゅう」という音や文字として染みついているものなので、いちいち頭の中で「ななかけるじゅう」と思っているわけでもないし、「ななとぜろ」と思っているわけでもない。フランス語にしても同じことだ。

さて、この件に関してはフランス語を専門とする知人(ぷぷ^^;)が書いているので、リンクしておく。
http://www.medieviste.org/mediolog/archives/2005_07.html#000534

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15日夕方、追記
石原都知事が説明の会見を開いたらしい。テレビで少し聞きかじったところによると 91 を例として持ち出したそうだ。80+10+1 では、最後まで聞き終わらないと91だとわからない、という「長さ」の問題にしたようだ(最初からそう考えていたかどうかは別として、長さで来たかというのは、唖然)。

では、日本語で「ごじゅうまん」と、英語で「ふぁいぶはんどれっどさうざんど」では、圧倒的に英語のほうが長く聞こえるが、英語は問題ないのか?

Posted by mikimaru at July 14, 2005 05:07 PM
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