アメリに主演したオドレイ・トトゥの2004年主演作。フランス映画。
Un long dimanche de fiancailles - IMDB (英語)
第一次大戦のフランス、ブルターニュ地方。幼なじみと婚約した青年は戦地(ドイツとの国境近く)に向かい、そこで軍規に違反したと判断され4人の仲間とともに理不尽な死刑判決を受ける。刑の執行は直接的なものではなく"やがて死んでしまう蓋然性が高い"塹壕の任務で、「実質的な死」を意味するものだった。
数年後、恋人を待つ主人公の元にいくつもの方面から届けられる死亡の知らせ。だが彼女はひとりひとりに会い、手紙を書き、間違いなく目の前で亡くなったのかどうかを確認してまわる。だが返ってくるのは、ほぼ間違いないという直前や直後の目撃情報だった。
彼女はあきらめない。どんな情報を突きつけられても残る可能性を信じつづける。彼女を育て同居してきた叔父叔母も頭から彼女を否定することはなく、好きなように調べさせ、協力を惜しまない。ある意味、この登場人物らの明るさが「アメリ」に通じている。冒頭はとても暗い話だし、全体的に考えても明るい話になりようがないのだが、戦後になってからの主人公の行動がメインになると、ユーモラスなシーンが少しずつ増えて、それが自然に映画全体と融合していく。
見ながら「きっと恋人は生きている、だが生きているならばなぜ姿を見せない?」と思うようになり、ずっとそれが気がかりだったが、最後のほうになってようやく意味がわかる。ラストシーンにわざとらしさがなく、さらっとしていて美しい。
フランス語がネイティブ並みということで知られるジョディ・フォスターが中盤に出演。
Posted by mikimaru at January 9, 2006 10:29 PM日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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