March 23, 2006

「を」は、重たい「お」

子供のころ「お」と「を」の違いを口頭で説明するのに、「を」は重たい「お」であると教わった。学校でも教えていた。親たちばかりが使っても同級生たち全員に浸透するとは限らないのだから、ぜったいに学校で教えていたはずで、わたしの記憶違いとは思えない。

最近あちこちをよく見るようになったmixiで、わたしの生まれた市に関するコミュニティを見つけ、つらつらと読んでいたら、

「を」が重たい「お」というのは、全国区ではない

ということに、衝撃を受けた人の報告があった。わたしはそれを読んでもなお全国区だと思っていたので、その掲示板上で誰も否定しないことに驚きを隠せなかったが(――中には同じように"あれを重たい「お」"と言わずになんと言うのか"と疑問を投げかける人もいて、わたしもまったく同意見だった)、どうやら事実であるらしい。

なにより驚いたことには、そこを読み終わって家族に
(五十音のあとのほうに出てくる)「を」は、重たい「お」だね?
と尋ねると、そもそもその設問の意味が通じないのだ。五十音のうしろのほうだ、わのあたりにある「を」だというと、そんな表現は聞いたことがないという。

たしかに、わたしだって何十年も使ってきたが、何がどう「重い」のかなど、考えたこともない。とにかくあれは「重い」ということで憶えさせられたのだ。

それにしても――。わたしは東京に出てから人前で一度もこの表現を使わずにいたのだろうか。それとも周囲は何となくわかってくれたのだろうか。それがとても気になる。

Posted by mikimaru at March 23, 2006 01:30 AM
コメント

ボクの出身はたぶんお国とさほど離れてない、S県東南部地域ですが
残念ながらその表現は聞いた事無いですね〜。

じゃあなんていってたかなぁと思い返してみましたが
「を」はくっつきの「を」と言っていたような気がします。
(助詞=接尾語=くっつく言葉)

Posted by: カッパ at March 23, 2006 12:55 PM

なるほど。接尾語かぁ! でもそれって、何気なくさらりと高度だね。

昨日は、おそらく「らみたいなお」とか「ちみたいなお」と言っていたのでは、との説が出ました。

でも、まだわたしのショックは消えていないんだけど。。。

Posted by: mikimaru at March 23, 2006 03:27 PM

重たい「お」…私もご家族と同じ反応をしそうです。

では私の所では…というと、「うぉ」と言っていたような記憶があります。
「を」の発音を、わざと強調する訳ですね。
これで通じなければ「手を洗うの”を”」と例文を挙げていたような気が…

Posted by: いぬ at March 23, 2006 07:26 PM

ああ、崩れていく自信。。。(←いまから思えば何を根拠にそんなに自信たっぷりだったのかという説もあるが?)

わたしのところはカッパさんほど東京寄りじゃないですが、東京に出てきたとき、おおかたの関東人と一緒で「自分のところは東京と大差ない言葉を喋っている」という気持ちでいっぱいでした。実際に、アクセントではほんのいくつかの例をのぞいて、あまり「ぎょっ」としたことはないです。語彙はけっこう「ぎょっ」がありましたけれど、それにしても、こんなことで、こんなトシになってショックを受けるなんて(苦笑)。。。

ちなみに米はぜのお菓子(鳩にあげたりするアレ)を、トッカンと言う場所柄でした。どうせこれも通じないんですよ、いじいじ(笑)。

Posted by: mikimaru at March 24, 2006 12:05 AM

今日、たまたま同様の話題になり、「確かに重たい”を”と言ったはずだ!」と検索したところ、
こちらのサイトを見つけました。
私は埼玉県出身の30歳ですが、子供のころ両親から同じように教わりました。
今度、電話をして親に確認してみたいと思います。

Posted by: もぬん at April 6, 2006 11:08 PM

もぬんさん、こんにちは。
わたしは栃木と埼玉と群馬の境目あたりに住んでいたんですが、そうですか、そういったご記憶がありますか。。。

よかった、仲間を得た思いです (^^) 。

Posted by: mikimaru at April 6, 2006 11:59 PM