78年のアメリカ映画なのだが、80年代には何度かテレビで放映されていたので、2回くらいは見たかもしれない。あの手の話も映像も、今風に言うなら「ベタすぎてまじめに作れないだろう」が、当時の一般市民には免疫もなく、見たらいきなり忘れられなくなってしまった人も多いのではないかと想像する。
わたしも、首筋が痛いと「マニトウかな」などと、人には言わないがたまに考える(おい)。
どうせ中古ビデオショップなどで偶然に目にするかどうかの品だし、全国ネットで夜に放送されるはずもないから、あまりネタバレを気にせずに書いておこう。
白人の自称占い師(トニー・カーチス)の恋人(スーザン・ストラスバーグ)の首筋に、しこりができる。日に日に大きくなって、彼女は病院に入院する。しこりはやがて背中までに達し、ついにそこから、アメリカ・インディアン(現代風に言えばネイティブ・アメリカン)の世界では有名な悪の呪術師が、400年ぶりに現れる――人間の三分の一くらいのサイズだが、記憶では上半身と頭はしっかりしていて、下半身がほとんどなく歩行がゆっくりだったと思う。
主人公はインディアンの村に出かけ現代の呪術師に事情を説明し、病院に連れてこようとするが、白人は都合のよいときばかり人を利用すると、かなり嫌な顔をされる。それでもかまわず、とにかく連れてくる。そのころ病院では、その伝説の呪術師が漫画のようにわかりやすい悪さをはじめていた。。。
インディアンにはインディアン、マニトウにはマニトウということで(ちなみにマニトウというのは精霊の意味であり、あの映画に出てきた化け物ライクな生き物とは無関係)、最後には現代社会ならではの強いマニトウをお招きし、撃退するという話。
ツボは「タイプライターのマニトウ」ですかね、やはり。
トニー・カーチス演じる主人公の、情けなさすぎるキャラクタが痛々しかった。
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