March 10, 2005

ライブドア vs フジテレビ

ホリエモンはおもしろい。生活に大きな変化と不安を感じているかもしれないニッポン放送の方々がこれを読んだらお怒りになるかもしれないが、まずは読んでいただきたい。

公開株というものは、誰が買うかを選べるものではないはず。「公開」しているのだから。金で買えないものは差別につながるという発言をライブドア堀江社長はしたとされるが、それこそ単純明快だ。時間外手続きを利用したという点に問題を感じている方もいらっしゃるかもしれない。だがそういう手続きがあることは事実であり、何らかの事情や目的でそれを利用してきた人たちがいる。それがライブドアであったかどうかだけで「今回から」問題にするのは、かなりおかしいと思う。

株式を公開しておいて、気の合う仲間同士でしか売り買いしたくない、それ以外の人には金は出してもらうが口は出してもらいたくないという古い企業の本音が、今回のような件で見苦しいまでに露呈する。そもそも、なぜこれまでそれでまかり通ってきたのだろう。もし相手が外国企業で、圧倒的な資本を持っていたら、慣習も「場の雰囲気」もなく、法律だけがすべてになる。ライブドアについて「こんなやり方はストックビジネスのテロ行為」とニッポン放送社長が言ったとされるが、ある日突然に外国企業が、違法ではなく正当な手続きで大量に株を取得したら「売りたくなかったのに」という理屈は通らないはずだ。テロ行為と言われたほうもかなり驚くに違いない。

現場で勤めている方々には「雰囲気ががらりと変わったら不安だ」というご心配があることと思うし、それはごもっともだ。それについてわたしを無神経な人間と思われるかもしれない。だがそれ以外の方々がライブドアを気に入らないと思うことがあるなら、それはなぜなのか。漠然とした「大きな変化を嫌う」という気持ちなのではないかとわたしは思う。

過去の事例としては、テレビ朝日には、ソフトバンクとオーストラリアの会社(マードック氏という名前だけ覚えている)の合同で資本参加があった。数年して解消になるまで、一般人であるわたしが強く感じるほどには、テレ朝が何か大きく変わったようにも思えなかった。今回とそれがまったく同じだとは言わないが、一般人が大きく騒ぐことではないように感じている。

(その理由としては、フジテレビが「民放のひとつ」だということが大きいだろう。これがNHKのように特別視され公共性がより高いと考えられている存在ならば、一般人からももっと踏みこんだ意見が聞かれることになると思う)

参考リンク:
96年のPCWatchの記事、テレ朝へのソフトバンクらの資本参加
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/960620/softbank.htm

やはりわたしはこの人と意見が合う。勝手にファンになって申し訳ない。
http://homepage.mac.com/tuyano/iblog/C1653772498/E1932066470/

Posted by mikimaru at March 10, 2005 07:41 AM
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