オーソン・ウェルズとジョーン・フォンテーンの1944年版「ジェーン・エア」をDVDで見た。ストーリーはほぼわかっていたし(嵐が丘ほど鮮明ではなかったが、だいたいの設定は覚えていた)、見どころとしては「昔の映画って、いま見るとどんな感じなのだろう」という点だと思っていたが、いや〜、女優さんがきれい。ジョーン・フォンテーンは「風と共に去りぬ」でメラニーを演じたオリヴィア・デハヴィランドと姉妹だと聞いているが、とにかく美しい。少し意地悪な書き方をしてしまえば、女優さんの美しさも、セットのちゃちさをそれと悟らせないのも、モノクロ映画のなせるわざかもしれないが…。前半にエリザベス・テーラーに似た少女が友達役で出ていたのだが、IMDBのデータに名前があったので、どうやら本人の可能性が高そうだ。
野暮を承知で書いてしまうが、現代ではあり得ないストーリーだ。現代人なら数日で「あれは何ですか、気になってしかたない」と問いただす。だが1830年代の人というのは相手が語るまで問いたださないものらしく、秘密は何ヶ月も(ひょっとしたら数年?)そのままに。
ストーリーのじれったさと、登場人物が見つめ合う際の「間(ま)のとりかた」などで、性に合わない人はいると思うが、わたしはそこそこ楽しめた。
ジェーン・エア、嵐が丘などイギリスの古典は何度も映像化されているので、比較してみるとおもしろいかもしれない。
Posted by mikimaru at June 20, 2005 01:00 PM日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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