2002年の香港映画。主演はトニー・レオンとアンディ・ラウ。
シリーズ三作目の公開で新聞にシリーズ全体のあらすじが載っていたため、だいたいどんな終わり方をするのかは知っていた。それでも楽しむことができた。
(読むと1作目のストーリーがだいたい想像できてしまうが、いちおう公式サイトなのでリンクしておく → インファナル・アフェア )
優秀さのためマフィアへの潜入捜査を命じられた若き警官と、マフィアでありながら警察にはいった逆の立場の男。これだけだとよくある話だし、どう引っぱっても先が見えていると思われるだろうが、平凡に済ませてしまいがちなところをうまく飾って緊張感のある展開に仕上げているのが中盤まで。そして終盤に向かうにつれ、静かで強い感情(いわばぬくもりへの恋しさと、つかめない虚しさのあいまったもの)が適度ににじみ出てくる。
ラストはとてもきれいだ。ストーリーとして「すかっ」とするものではないが、その後シリーズになって「3」があることもわかっている立場としてはとても楽しめた。あれで終わりだと思って上映当時に見ていた人は別の感想をいだいたかもしれないが。
ところで、褒めておいてナンなのだが、余計な話。
わたしは「LOVERS」のあたりからどうもアンディ・ラウが哀川翔に見えてしまって仕方がなかった。しかもVシネマではなくてゼブラーマンなどの哀川翔だ。そして今回、いままで感じたことがなかったのにトニー・レオンが西島秀俊に見えてきた。哀川翔と西島秀俊をじっと見ていると、今度はアンディ・ラウが「遠目には武田真治にも似てるじゃないか」ということになり、すっかり日本映画を見ている気分に。どうだろう、似ていないだろうか(気のせい?)。
ちなみにトニー・レオン出演作は、何作か見ていると思うのだが、これまでで一番印象に残っているのは「英雄 HERO」。そのときは誰にも似ているとは思わなかった。
Posted by mikimaru at July 11, 2005 07:10 AM日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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