June 25, 2006

映画:SAW2

前作の「SAW」とは、話はつづいているのだが雰囲気の異なる作品。

決定的に違うのは、今作は安心しきって見ていられる点だ。

殺人事件で「以前からと同じ連続殺人犯だ」ということになり、(どうやって突き止めたのかは詳細が描かれていなかったように思うが)容疑者の居場所が特定される。そして警察の人間が大量に押しかけた場所で、容疑者と警察との心理戦がはじまるのだ。

容疑者のいた場所には大量のモニターがあって、どこかで監禁されているらしい人間たちの模様が映し出されていた。「この人たちはどこで監禁されている?」と、警察の問いつめに簡単に吐く犯人ではない。だが被害者たちには時間制限がある。そこからがゲームの始まりだった。

怖さ半減ポイント:
監禁されている人間たちは(モニターに鮮明に写る必要があるからだろうが)暗い場所にいない。容疑者を目の前にした警察も複数の人間が正式な捜査として踏みこんでいるため、彼らが逆に監禁される恐れもない。

前作のような、限られた人数での閉塞した心理戦と狂気がなく、話としては小粒で薄味。つまらないというほどではないが、期待しすぎないほうがよいかもしれない。

この作品はpart3があるそうだ。初回作品を詳細に憶えているわけではないがpart2で犯人の設定が変わったことも後押しをしやすくなった要因だろう。いかにもシリーズものにしやすい設定になっていたのだが、わたしとしては前作の「あんな人にそんなことできちゃうのか?」という驚きがなかったことにされてしまったようで、やや不満ではある。

Posted by mikimaru at June 25, 2006 03:31 PM
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