June 18, 2005

愛の流刑地:「怒りにも似たあほらしさ」から「笑い」へ

前回の記事「愛の流刑地:なんで朝からこんなもの」は、書いてから数週間経つのになぜかGoogleでの順位が上がりつづけ、いまでは26番目の表示だ。(そのうち落ちるだろうが、記録として掲載しておく)

新聞を日経に変えたのが去年の秋。以来、紙面には満足しているし、嫌でも目にはいる愛の流刑地スペースのすぐ上の枠やら、左上の「わたしの履歴書」などにもけっこう目を通している。それ以前に10年以上もとっていたY新聞にくらべると、紙面はすっきりしていて好ましい――そのため、なおのこと「愛の流刑地」のあほらしさが許せなかったのだが、いまは考え直しつつある。

わたしや、リアルタイムで読んでいる皆さんは、とてつもなく貴重な体験をしているのではないだろうか。

どう考えてもあほらしい展開、エロな挿絵(*1)、有名作家らしさを感じさせない文章。この作品は、もし場所が違って全国紙の朝刊でなかったら、いったい誰が話題にするのだろうかと考えてみると、滅多にない貴重な存在ではないかと思えてくる。がんばれ日経新聞、このままアンバランスなお笑い路線を突っ走ってほしい。

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(*1) どうせならば、女性の裸体と同じ数だけ男性の裸体の回もあったらどうかと思う。人目を引くこと間違いなし。
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これでこの記事を結んでしてしまうと、あきれたあげくに茶化して終わりということになってしまうので(実際に7割くらいそういう気持ちだが)、今日の段階でのお笑いポイントを押さえておく。

箱根に1泊し、箱根のホテルのレストランでお誕生日ケーキをいただいた冬香さん。お腹がいっぱいだから持ち帰りますと、部屋まで持ってきたはずだけれど、これはどうなるのか。それを家で待つ子供たちに「はいケーキよ」と持ち帰るのであればかなり笑えるのだが、わたしにはもうこのケーキが出てこないような気がしてならない。それとも明日あたりの回で出てくるのだろうか。

6月21日午前、追記。
ケーキのことは出てこず、ふたりの朝食前の行為が描かれている。このままではケーキはおろか、朝食もチェックアウトも出てこない可能性がある。

6月24日昼、追記。
ケーキのことは出てこず、ふたりの朝食がようやく始まる。なぜか朝から肉じゃがが出ているもようだが、そういう旅館はあるのだろうか。それから、今日は究極のお笑いアイテム「ボイスレコーダー」が登場。

6月27日早朝、追記。
箱根の場面が終わり、ケーキが1行だけ出てきた。冬香はいまごろ子供たちにケーキ(と箱根で買った動物のパン)を食べさせているのだろうか、だそうだ。よそで話題になった「バースディ・ケーキ」(なぜディという具合に「ィ」が小さいのか)が「バースデー・ケーキ」になっていたし、編集者が読者のブログをチェックしている可能性もある。

しかし、この場面は5月の話だったと思うのだが、翌日に子供に持ち帰れるケーキとは、クリーム類を使っていないものなのだろうか。。。また、ケーキの表面には「冬香さま」と書かれていたと思うのだが、そんなこっぱずかしいケーキを子供たちになんと説明して食べさせるのか、想像するとかなり楽しい。

6月28日夜、追記。
主人公のところに、別居状態の妻が離婚届を郵送してくる。電話をして「結婚でもするのか」と聞くと、「はい、7月ころ内々に」との返事。いつから日本の法律は女性に二ヶ月後の再婚を許すようになったのか。披露宴をやって婚姻届を出さない結婚(内縁)もあるだろうが、わたしはどうも「女性が離婚後半年は別の男性と結婚できない」事実を、作者がすっかり忘れているような気がしてならない。まさか……?

7月5日夕方、追記。
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Posted by mikimaru at June 18, 2005 03:17 PM
コメント

(事情により削除しました by mikimaru)

Posted by: さそり at June 28, 2005 07:06 AM