February 01, 2007

「閉店」の表示

まったく立ち寄ったことのない店でも、閉店の貼り紙がしてあると、なぜかどきりとして、文章を読んでしまうことがある。達筆ではなくても心のこもった自筆の挨拶が胸にしみる。

開店して数ヶ月〜数年程度の店は、「事情によりお休みします」と貼り紙したあと、自然消滅的にいなくなってしまって不動産屋の「テナント募集」に切り替わってしまうことも多いが、昭和のころからやっているような店は、「父の代から皆様に愛され〜」「このたび諸般の事情により〜」など、閉店の挨拶にも切なさがにじみ出ている気がするのだ。

年末から1月末にかけて、うちの最寄り駅界隈では閉店の貼り紙が多い。あるいは閉店が増えたのではなく、わたしが立ち止まって貼り紙を読むような心境になったということなのか?

年末には駅前の時計屋が閉じ、昨日は駅から近い中華料理屋が閉じた。閉じてから気づいてしまったがうちからすぐにある「つけ麺屋」は年末からずっと閉店の貼り紙がしてあったらしい。そして近所ではないが新宿ほか大きな駅ビルでは1月末で閉店という貼り紙を3枚くらい見かけた気がする。

立ち止まって目を通しては、切ない思いにひたっている。

Posted by mikimaru at 10:20 PM | コメント (0)