July 10, 2007

安明進(元北朝鮮工作員)、逮捕

安明進元工作員を逮捕 北朝鮮の覚せい剤の密売容疑 - 共同通信

韓国の警察当局は9日、北朝鮮で製造された覚せい剤を韓国内で密売、自らも使用していたとして、麻薬類管理法違反容疑などで元北朝鮮工作員と同居の女性を逮捕した。

わたしはこの人物と北朝鮮の拉致問題に関して危うさを感じていたが、こういう形では想像していなかったので、かなり驚いた。

わたしが想像していたのは、北朝鮮時代にいろいろやってきていることもあるはず(工作員の専門教育を受けていながらまったく汚いことに手を染めていない段階で脱北するとは考えにくい)で、いつまで北朝鮮批判をしていけるのだろうという点だった。それに拉致問題に関する見えにくい流れの中で、何かあると決め手のように「安明進氏に聞いてみた」とか「安明進氏もこう証言する」と、都合のよいタイミングでキーパーソンとして現れていた。本人がその役割を望んだのかマスメディアの必然だったのかは不明だが、あまりに都合よくキーパーソンでありすぎた。そして、中心の人物に何か汚い面があるとわかったとき、人はそれ以外の事実までも汚かったこととして曇った目で見てしまうであろう、それがずっと心配だった。

はたして、経路は違うが結果は同じになった。拉致問題に関して、今後の目が曇ることはないだろうか。

事実は「ごく普通の市民が別の国の公的機関により誘拐されて、そこで何十年も暮らした(暮らしている)」、「その家族らは当然の権利として再会を強く望んでいる」、このふたつだ。これらは揺るがない。たとえ何があっても、この事実は変わらない。

Posted by mikimaru at July 10, 2007 08:34 PM
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