ミハイル・バリシニコフ主演の映画ということで、以前から見たいと思っていた。一昔前ならばテレビの放送を偶然に待つくらいしか古い映画を見る機会はなかったと思うが、レンタルDVDが気軽に利用できる世の中になった。
ミハイル演じるニコライはソ連から亡命してアメリカ市民権を得ているバレエダンサー。世界的な成功をおさめている彼だが、不運にも国を去って8年後に飛行機がソ連に不時着。怪我の治療という名目の軟禁状態、そして厳しい監視下におかれ、彼はふたたび自由を奪われる。奇妙な監視役として選ばれたのが、ある意味で逆の境遇にあるアメリカ人ダンサーのレイモンドとそのロシア人の妻ダーリャだった。
話が悲惨すぎて、見ないほうがいいのかと思ったほどだったが、何度も「これはアメリカ映画なのだからソ連にひと泡吹かせるような結末になるはず、悲惨な結果にはならないはず」と、希望を捨てずに最後まで。。。見てよかった。
まずバレエファンにはたまらないのが冒頭の舞台シーン。ミーシャの魅力たっぷりだ。ソ連の監視下におかれながらの稽古シーンや元恋人の前で踊る場面で、大げさなことではないごく普通の仕草といった程度に、すごい技が次々に飛び出す。
ミハイル・バリシニコフ。80年代の彼を超えられる現代のダンサーは、それほど多くないような気がする。
余談だが、ダーリャを演じているのはイザベラ・ロッセリーニ。ストーリーが進むにつれてようやく母親(イングリッド・バーグマン)に似ていると思えてくるが、最初のころは見た目がパッとしない。つまり、明るい表情を見せるようになると似てくるということなのだろうか(^^;。
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