July 21, 2007

楽天、何かあせってますか?

楽天市場が、ふたたびやってくれた(苦笑)。わたしはそんなには影響がないのだが、影響ありまくりな人もけっこういると思われる。

ざっと整理すると、こういう流れになる。

1) 楽天には、商品を買ったあとで店と商品に対してレビューが書ける機能があり、それがときとして(記入者にとっては)アフィリエイトの収入を生むことがあった。また、商品紹介のページからレビューを見れば自分の楽天ブログページへのリンクが自動的に張られることになっていたため、記入することはときにブログへの集客も意味した。

楽天はなぜか、買っていない人にもこれを書いてよしとしていた。現在もそうしているようだ。そして記入を増やすためだろうが「書いたらポイントがつく」というキャンペーンもときどきやっていた。わたしはキャンペーンを気にせず書いていたので何回かポイントをもらったことがある。


→ 当然のことながら、買ってもいない商品にコピペで似たことを書きまくる人が大量に出て、その結果、レビューは見づらくなった。

(注:買っていない商品にレビューを書いてもキャンペーンでポイントがついたのかどうかは知らないが、大量のコピペの出現は、ポイントがついたと考えるのが妥当と思われる…そうでなければ、なぜあんなに大量の迷惑行為が出たものか説明がつかない)


2) 楽天はなぜか、買っていない人のレビュー記入は問題視せず、レビューが見づらくなったのは「性別と年齢を公開しない人が記入するから問題だったのだ」という、飛躍という言葉では説明のつかない(意味不明な)結論に達した模様。。。(なんでだ、なんでなのだ?)

そして、数日前から、これまで蓄積された何万件という個々人のレビューはすべて「購入者さん」という名前で書き換えられ、商品レビューから個人の楽天ブログへのリンクもなくなった。今後も従来のようにレビューからリンクされたい場合、「性別と年齢」を商品レビュー上にあきらかにしなければならない。

(翌日追記:以前から年齢と性別を公開する、という選択肢にチェックを入れていた人の場合は「購入者さん」にはならなかったものと思われる)

せっかく書いてきた大量のレビューを一緒くたに「購入者さん」にされた人たちは驚き、怒り、楽天に苦情メールを出した。するとその人たちには楽天から、いかにもコピペで味気ない見解が返信されてきたのだそうだ。

(この文面は http://plaza.rakuten.co.jp/thm/13522/ や 楽天内で「購入者さん」あたりで検索すると、そのまま載せている人がいると思う)


わたしは今回の変更に不満を持ついっぽう、楽天の強引さはいまに始まった話ではない、と思ってもいる。それに、一括で「購入者さん」としてリンクを切るのではなく、うっかり逆(全員の性別と年齢を問答無用で公開)をしなかっただけマシかと。。。もしそんなミスをしたら、お詫びとしてひとり500円の商品券では済まないだろうけれど。


質より量でレビューを書け書けとしてきたのは楽天さんである。そして現在でもまだ数がすべてなのだろうと思われる。ほんとうに質を落としている未購入者のレビューを消さずに今後に関して不便を強いるのは、消したら何万ものレビューが数字としては消えていくからではないだろうか? それなのに利用者への説明で「質の高さ」をあげるのは、本末転倒だ。

買う人間はときに売り手でもある。人気のある書き手が「これ美味しかった」と紹介すればクチコミの原動力となり、売り手となるも同然だ。その売り手であり買い手である熱心なアフィリエイターたちに不便を強いる楽天は、ほんとうに自分たちのしていることがわかっているのだろうか。。。あるいは、何かに切羽詰まっているのか?

まあ、今後も適度に楽天は使うし、多少はサービスも利用していくが、なにやら危ない綱渡りをしている会社だな、という気はする。客は大事にせにゃいかんよ、楽天さん。

Posted by mikimaru at July 21, 2007 10:02 PM
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