2006年のアメリカ映画。
ブラッド・ダイヤモンド - ワーナーブラザーズによる公式サイト
内戦がつづくアフリカのシエラレオネ共和国が舞台。
アフリカに生まれ家族を失った白人男性アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、少年時から傭兵などを経験しつつ危険な橋を渡り、現在はダイヤの不正輸出をおこなう売人。彼の手を経て海外へ流出するダイヤは巧妙なルートでロンダリングされ、イギリスにある世界的大手の宝石会社が買い上げていた。
そのルートを解明し、世の中の人間たちにダイヤを買わせないことでアフリカに間接的な幸せが訪れると主張する戦場ジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)。
密輸出ではなく自分たちの手でダイヤを売りさばけば国を救うことになると、暴力で住民をさらってはダイヤ掘りの強制労働をさせるゲリラ組織。その手に落ちたソロモン(ジャイモン・フンスー)は、労働をさせられながらもバラバラになった家族の身を案じていたが、やがてとてつもない大きさのピンク・ダイヤを発見。隠そうとしたまさにそのとき、政府組織が襲撃をかけた。ピンク・ダイヤをその地に残したまま、ソロモンらは投獄される。
男性がピンク・ダイヤを隠したことを知るゲリラ組織の男は、巧妙で残酷な罠をしかけそのダイヤを狙う。
アーチャーは「売りさばけるルートがあるのは自分だけ」と、強引にソロモンと行動をともにする。
マディーはアーチャーを軽蔑しながらも、ジャーナリストのネットワークを利用し、ソロモンの家族を捜す。
そしてソロモンの望みはただ家族と再会し、幸せに暮らすことだ。ダイヤをふたたび見つけられれば、自分と家族のために使いたいと願うが、まずは家族を全員見つけたい。
とりあえず目の前にある物質で何人を救えると考えるか、そんなものがあるから内戦が終わらず平和にならないと考えるか…。答えの出ない問題だ。どちらもそれぞれの立場からすれば正しいことだろう。
20年くらい前だったか、ある人と話をしていて「某世界的宝石会社は値崩れをさせないよう、誰にも拾えない沖合まで小粒ダイヤを運んでいって投棄している」と聞かされた。その話に、言い表せないほどの強い嫌悪感を抱いた。
この映画を見てふたたび思ったが、わたしはダイヤは要らない。
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