February 16, 2007

楽天ブックスの怠慢

わたしがこのブログで何度かおすすめしている「てのひら怪談」だが、知人のうち少なくともふたりが、楽天ブックスで注文して、しばらく日数をあけてから「在庫なし」と、先方からキャンセルされていたことがわかった。

楽天ブックスのショップレビューを見ていると、毎日何十人もの人がレビューを書くうち、各日に数名ずつは「在庫なしなら注文をとるな」という苦情を書いているので、全体では相当な数にのぼるものと思われる(←実社会でもそうだが、利用した人が苦情を公にするとは限らないものだ)。

以前にわたしはこのブログで、楽天ブックスは(おそらくポイントの精算の都合など)自社の問題からだろうが、在庫がその瞬間にないと「入荷を待たずにさっさとキャンセルする」と書いた。ほぼ1年前だ。
http://habopnt.whitesnow.jp/blog/archives/000706.html
少しも変わっていないのだと、実感。

送料完全無料のサービスをやめ、a8.netなどアフィリエイト会社を通じての報酬も5%から2%に減額、おまけに一部を勝手にキャンセルされる状況は変わらないとあって、わたしは最近メインの利用をBK1に乗り換えた。こちらは小さめの本だとメール便優先のため日数がかかってしまうが、ここまで不愉快な思いをしたことは、まだない。

てのひら怪談が、売れに売れて品切れだというのなら、話はまだわかる。だがうちの近所の本屋にだって数冊あるし、知人は「予約」の段階からカゴに入れてくださっていた。わたしもときに楽天ブックスを見て「在庫あり」マークを確認している。どう勘違いしたらこんな在庫管理ができるというのだろう。

本を「在庫あり」にしておいて、実際には在庫がないから急いで発注をかけることよりも、1日に何十人かの人に心のこもらない「在庫はありませんのでキャンセルしました」メールを送ることのほうが、楽天ブックスにとっては楽なのだろう。だが利用者ひとりひとりは、されたことをいつまでも忘れない。消費者を甘く見るのも、このあたりにしておいたらいかがだろうか。

Posted by mikimaru at 10:15 PM | コメント (0)