November 26, 2007

待合室にて、ヤな患者

今日は通院日だった。人がじっと何かを待っているあの場所では、ときとして実にヤな人を見る。

今日のヤな人は、男性。最初のうちに大声でなかったので詳細はわからない。ただ何度も窓口と椅子をいったりきたりして何かをゴネているのは感じていた。「いつも嘘をつく」とか「新幹線は止められないって言われているんだ」とか、よくわからないことをくり返している。わたしが気づいてから2度目の往復のころ、だんだんと態度と声がでかくなっていった。そして男性はボンと大きな音を立てて、何かを窓口においた。

待っている間に待合室の血圧測定器で測ったらしい数字を窓口に告げている。窓口の人は「それはご自身のいつもの血圧とくらべてどの程度ですか」と問い返した。するとそれに答えるのではなく、いきなり怒りだして「あんた名前は?」とフルネームを大声で尋ねる。

それまでも、そこでも、あいかわらず話題がかみあっていない。「新幹線は止められないって言われているんだよ」などと聞こえてきたが、新幹線を止めることができないのは、たいていの人の場合その通りだ。なにもその男性だけの話ではない。

そして男性は窓口の人のフルネームを聞くとそれを大声で復唱し「おれはF(県名)に行くんだけど、その8時間で死んだら○○さん(←いま聞き出した窓口の担当者)のせいだから、それでいいんだね」と捨て台詞。あげくに先ほど窓口においた何からしきものを「これあげるよ、現金じゃなくて悪かったねっ」。

どうやら本気で怒っているようなのだが、これほど意味がわからない人も珍しいものだ。

こんな理不尽なことをされてさぞ窓口はショックを受けているだろうと思いきや、慣れていたようだ。ふたりいた係の人たち(どちらが名指しされたほうかわからないが)は顔を見合わせ、少しだけ表情を曇らせてから「何だったんだろう、あれは」という感じで、やり過ごしている。さすがだ。。。

医師や職員への暴言や暴力が問題化し、警察OBを警備の相談役などとして雇用する病院が増えているそうだが、言葉の暴力だけでも職員の方々のご苦労は相当なものではないかと思う。

病院の混雑にも問題はあるが、ただでさえ具合が悪くて精神的に落ちこんでいる人が多い場所なのだから、患者のほうも少しは「おとなしく快適に待つ努力」をしたほうが、お互いのためという気がする。

Posted by mikimaru at 06:59 PM | コメント (0)