June 20, 2007

企業は、外からは見えない

昨日の夕方にフジテレビのニュースでイタリアントマトの専務を見て、衝撃のあまりに自分の見たものが信じられなかった。わたしが見たのは一部だったが、店の看板が落ちて怪我をした人の病院に向かう途中らしく、カメラに向かって「だからいまから行くんだよっ」と、ふてくされたような顔が画面いっぱいに。

そのときはまだネットで「イタリアントマト」と打っても専務の話はほとんどなかったので、聞き間違いかとも思った。だが、朝になってまた偶然にフジテレビで同じ映像を見ると、やはりあのふてくされ顔。たとえどんな事情があったにせよ、たとえフジテレビ側に悪意があって嫌な編集をしたのだとしても(←していないと思うが)、あれは言い逃れできないだろう。

さらに、昼間になったらお馴染みYouTubeにも映像があって、そちらを見たらもっとすごかった。なんと、カメラに向かって「ばか言ってるんじゃない、おまえら」、と。。。報道陣にどんな質問をされたにせよ、これから被害者に会いに行く会社の人間が発する言葉ではない。

ああいう人が専務をしている会社だったんだ。。。まるきり想像もしていなかった。

さらに、北海道では「ミートホープ」なる会社が問題になっている。牛肉として販売した商品でありながら、実は原料の大半が豚肉だったのだそうだ。賞味期限の近い原料(豚肉)を大量に買い付けて挽肉にし、牛肉として販売すれば、金が稼げる。。。だからといって、やりますか、普通?

わたし個人は耳にしても都市伝説に近いものと位置づけてきたが「魚肉練り物には何がはいっているかわからない」「挽肉には何がはいっているか…」「カット済みのキャベツなんか買わない」などの意見がある。このうちひとつは本当だったことになってしまう(--;。

やるわけがないと思えるほどアホらしいことだから、かえって誰からもチェックされないのだろうか。ネット上に出ている情報によれば、社長のコメントとして「混入」という認識のようだ。混入というのは大部分が牛肉の場合に言うのであって、とてもそういうレベルではなかったというのが朝日新聞から依頼を受けた検査機関の見解らしい。

この期に及んでしらを切るというのは、破滅まっしぐらな予感。どういう企業かは知らないが、加工品の原料としてシェアはかなり高いらしい。影響を受ける企業もかなりたくさんあることだろう。

食べ物に対する不信は取り返しがつかない。ひとつばかな企業があると同じ業種が迷惑をするし、何より「信じて家族に食べさせてきた」親たち、家族たちは、明日からどうしたらいいというのだろう。食はつねに安心して楽しめるものでなければならない。ほかのものにもまして、小さな嘘でも許されない。

Posted by mikimaru at June 20, 2007 07:44 PM
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